Before
 わたしに関わらないでください―――導かれるままにゲームをプレイすることになった『渚』。ゲームのクリア条件として、彼の守らなければならないキャラ―――『次代勇者』の少女と、彼は何とか出会うことができた。しかし、彼は困惑した。何故ならその少女は、自らの死を望む、死にたがりの勇者だったのだ―――。
かいり
(ID r9hykKTBRCOCE)
5.とある妖精の過去
死にたがりの勇者と守り人
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女、三人集いて
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第一章 大いなる海竜種 …
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 いがくんには霊感があるらしい。
「霊感がある」
 八割くらいが興味を示し、さらにその五割くらいが信用する。そのように私は勝手に思っている。
 私は心霊系をまったく信じない人間だ。ホラー映画は別として、生まれてこのかたお化けなんて見たこともないし、心霊写真や映像も合成だと思っている。死後の世界も否定している。死んだら何もない。無であり、私は科学的な意味での死のみを信用している人間である。
「秋月さんの背後霊を見てあげるよ」
 五十嵐くんに手招きをされ、周囲にいた生徒が急に騒いだ。それまで五十嵐くんは別の子を見ていたらしいが、次にいきなり呼ばれたのが私。おそらく私が気だるさそうに嘘臭そうに見ていて、彼は思ったことがあるのだろう。私は馬鹿馬鹿しいと思いながら、五十嵐くんの前に座った。クラスで一番、霊を信用しない私となると、どう反応するのか……クラスメイトが囁き合った。
 
 五十嵐くんはじっと私の顔を見る。本当は背後を見ているようだが、私からすれば顔を見ているようにしか見えなかった。



 周囲が見守るなか、時間が経った。どうせネタを考えているんだろうなと私は欠伸が出そうになる。そのとき、五十嵐くんの口が開いた「あ」という形のまま止まった。周囲がざわめく。五十嵐くんの隣に立っていた男子が「おい、どうなんだよ」と急かせた。
「うーんとねぇ……」
 五十嵐くんは困った顔をした。
 私は嫌な気分になった。言いたいことがあるなら言えばいいのに。
「近いうちになんか悪いことがありそう」
 そんなアバウトな言い方なのに、周囲はざわめいた。
「そんなぁ!
「悪いことって?
「彼氏と別れちゃうんだよ!
 友達たちが、こぞって言った。
「もう! 勝手に決めつけないでよ! お生憎様ですがラブラブですもん」
 勝手な周囲の判断に、私は立ち上がると言い放った。ラブラブはさすがに恥ずかしい言い方だったと思った。周囲は私を見て「じゃあ、何か別の悪いことなのかもね」と言い放った。いずれにせよ、ここにいる全員は五十嵐くんの霊感を信じているようだ。私
は完全なる集団ヒステリーと決めつけた。
 私はもう一度椅子に座り、五十嵐くんに尋ねた。
「じゃあ、五十嵐くんは本当に幽霊が見えるってこと?
「うん。そうだよ」
「聞くけど、幽霊ってそこらじゅうにいるの?
「いや、見ようと思ったら見える感じ。全部見えたらきりがないよ。取捨選択している」
 取捨選択に私は笑い、質問を考える。
「幽霊と会話は出来るの?
「うーん、したことないなぁ。だって知らない人にいきなり『やぁ!』って話しかける人はいないでしょ? 幽霊との話題も難しそうだし。それで試しに先祖でしようとも思ったけど、親に止められたから。罰が当たるでしょ、とかなんとか」
「五十嵐くん、段々と話が嘘くさいね」
「そう? でもそうだなぁ……例えばその人……生前のね、持ち物を持っていると、交信っていうのかな? よく見えるし、よく話すことが出来るよ」
「ふぅん。でもそれ五十嵐くんにしか分からないから、証明のしようがないね!
 私がそう言うと、周囲の「五十嵐くん信用派閥の女子」からヤジが飛んできた。私は


席を立つとトイレに向かった。幽霊なんか居やしないのに。それよりも、私と彼氏が別れるなんて言ったのは一体誰だ。
 教室にいればまるで私は異端者である。当分教室には戻りたくないなと思い、トイレに籠もることにした。
 
 その日の五時間目あたりから雨が降ってきた。
 私は朝に天気予報を見ていたので、傘を持ってきていた。安心して部活に取り組み、終わりるといつもの道を歩いて帰る。鞄を守るようにしていたら、傘からはみ出したトートバッグが濡れた。私はそれも抱え込むようにして歩いた。
 雨が強くなってきた。傘に当たる音が強く、地面に跳ね返って靴に入り込み、靴下がびちゃびちゃになる。雨の日は陰鬱な気分だ。べたべたとした足を靴の中で動かしながら私は歩いていた。
「あっ」
 とん、と後ろから誰かに押された。引っ張られるように前に私は倒れる。手から傘が離れ、私は地面に着く前に軽く振り向いた。黄色のレインコートを着た人がいた。私より身長が高い人だ。レインコートといえば子供が着るというイメージがある。だから、印象的だった。
 私は地面の間にトートバッグが入り込んだ状態で倒れ、手から傘が飛び出た。着衣のまま風呂に投げ込まれたように、全身が濡れる。不思議なことに起きあがることができない。背中が痛い。レインコートの人はしゃがみ込み、私の体の隙間から鞄とトートバッグを引っ張り出して漁った。
 お金目的の強盗だろうか。私は数千円の命だったのかな。
 段々と、意識が薄れていく。じくじくと、お腹が痛んだ。
 
 * * *
 
 私は私が焼かれるのは見たくはなかった。
 幽霊というものになった私は、昔にアニメ映画で見たように思うまま飛んでいこうとした。しかし、なぜかまるで壁があるかのように、ある区間までしか移動できない。それに、移動といえども鳥のように飛ぶことは出来なく、幽霊なのに歩くことしかできない。
 私はこの後、参列者に混じって火葬場に行かねばならないのかと思いながら、お経の終わった部屋の端っこで泣きながら座り込んでいた。
「言ったでしょ、俺は見えるって。幽霊はいるって」



 どこかの誰かがしている会話だろうと思い、私はヤケになってしゃくりあげながら歌った。どうせ誰にも聞こえないんだからと、お構いなしに大声で歌った。涙がぼろぼろと流れ、嗚咽さえ込み上げる。
「それ何の歌?
「この前、音楽で習ったじゃん。テストするって言ってた……私はしてないけどっ……する前に死んだけど」
「ああ、したね。テスト。俺はAをもらったよ」
 私は、はっとして見た。
 笑いながらスマホをいじる五十嵐くんが私の横に立っていた。
「……なんで五十嵐くんが? ていうか会話してる?
「見えるって言ったでしょ? だからいまこうして話しているわけじゃん。めそめそしているなんて秋月らしくないよ。笑えとは言わないけどね」
 頭に手が当たるのを感じた。五十嵐くんの手だった。
「だって、こんなの泣くに決まってんじゃん……泣かない方がおかしいよ」
「でもほら、さっき彼氏さん来てたじゃん」
「そういう問題じゃないよ! ……それにどうせしばらくしたら、彼は私のことなんて忘れちゃうんだよ」
「なんで?
 五十嵐くんは、きょとんとしていた。
「だって私、死んじゃったんだよ?
「死後について、専門外だけど……。見えて話すだけじゃなくて、触れるのもいけるみたい。さびしかったらついておいで」
「う、ん……」
 私は立ち上がると、五十嵐くんはスマホをポケットに入れると歩き出した。
「あれ、そのスマホ……私のと同じのなんだね。偶然」
「そうだったんだ。気が合うね、俺たち。いままであんまり話したことなかったけど、これからはいつでも話し相手になってあげるから」
 にこりと笑う五十嵐くん。私には彼が、まるで神様のように見えた。
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