Before
 わたしに関わらないでください―――導かれるままにゲームをプレイすることになった『渚』。ゲームのクリア条件として、彼の守らなければならないキャラ―――『次代勇者』の少女と、彼は何とか出会うことができた。しかし、彼は困惑した。何故ならその少女は、自らの死を望む、死にたがりの勇者だったのだ―――。
かいり
(ID r9hykKTBRCOCE)
5.とある妖精の過去
死にたがりの勇者と守り人
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 序章 
 
 運命を呪った。
 世界が彼女を認めなかった。世界が彼女を許さなかった。
 世界は彼女を敵とみなし、彼女から安息を奪った。
 ようやく生きる希望を見出せたのに。ようやく大切なものを見つけ出せたのに。
 両の手にあった少年の幸福はあっけなく零れ落ちた。
 理不尽な出来事は世界にはいくらでもある。むしろ理不尽なことのほうが多い。
 ただの理不尽であったならまだ受け入れられただろう。仕方がなかったと、自分を騙すための理由を後付けして、長い時間をかけて、無理やりにでも自分を納得させただろう。
 だがこれは駄目だ。納得などできない。仕方がなかったとは言えない。幾億の時間をかけても受け入れることなんて到底できるはずがない。
「なんでだよ……なんで、こんな……」
 少年は嗚咽を漏らす。
 全身が血に塗れた白髪の少年。内臓は潰れ、骨は砕け、流血と喀血を繰り返し、そんな自身の傷など顧みず、世界のすべてを呪うかのような悲痛な声でただただすすり泣く



 腕の中に血塗れの少女を抱いて。
「ごめん、ね……」
 腕の中の少女は重たそうな目で少年を見上げた。瑠璃色の瞳は生気を失って濁りきり、その焦点はどこにも定まっていない。きっとこの少女の目に少年の姿は映っていないだろう。
 少女の傷は少年よりも酷い。腹は抉れていた。黄色い脂肪や赤い肉が見えていた。体内に収まっているはずの臓器がそこからはみ出していた。いずれも傷ついており、そのどれもが知っている形とはかけ離れていた。
 即死していないことこそが奇跡。
「なんで……どうしてっ」
「……ごめんね」
 繰り返される謝罪。違う。そうじゃない。
 謝らなければならないのは自分――。
「……護るって、約束したのに……なのに、俺は……」
 握りしめていた凶器を投げ捨てる。少女の血で赤く染まった漆黒の大鎌。彼女を切り裂いた死神の鎌が七色の粒子となって崩れていく。
 いつか交わした約束を守ることができなかった。
「泣かないで……悪いのは、あなたじゃない、よ? あなたの、せいなんか……じゃ、ない」
 たったそれだけの動きも辛いのか。頬に添えられた手は震えていた。
 少年は無意識にその手を握った。この手が離れてしまえば彼女の命は消えてしまう。それを防ぎたくて、すでに冷え切ってしまった手を必死に握りしめた。
「違うっ……全部俺のせいだ。俺が何も選べなかったから、俺が弱かったら……」
「あなたは、弱くなんかないよ……?
 ヒュー、ヒュー、と危険な音を喉から鳴らしながら、少女は少年に笑顔を向けた。
「あなたが、今日まで……頑張ってき、たの……知ってる……あなたは……全能なんか、じゃない……んだか、ら……取りこぼしが、あったって……しょうが、ない、よ。それに……」
「もういい! もういいから、もうしゃべるな!
 必死になって叫ぶ少年の声に少女はまた笑った。とても死に逝く者の顔とは思えない。驚くほど穏やかな頬笑み。
「……無理だよ……まだまだ、いっぱい、話したい……ことがあるん、だもん」
 少年の目が涙で滲む。



「私は……あなたが好き」
 少女は動かない身体を無理に動かし、少年に顔を寄せた。
「大好きだよ?
 かすれた声で少女は囁き口づけをする。相手を想い愛情を表す誓いの行為。それは触れるだけの短いものだったが、想いは確かに心に響いた。
 唇が離れると少女の身体から力が抜ける。崩れる身体を少年は抱きとめた。
「へへ、たったこれだけのことも……精一杯みたい……」
「どうして……?
 口を突いて出たのは何の意味も持たない疑問。
 少女もそれはわかっているのか、少年の問いには答えず、独り言のように話し続けた。
「ねぇ、覚えてるよね……私たちが誓った、こと……私たちの、償いの……言葉……」
 ――殺してしまった人たちよりもより多くの人を救う。もう涙を流す人がいなくなるように。
 それがこの少女と共に掲げた誓い。それが二人の生きる理由であり、在ろうとした姿。
「護ってあげてね……泣いている人を……助けてって、叫んでる人を……あなたの、力
で……あなたの手で……護ってあげて。そうすれば、きっと……あなたは輝ける……」
 少女が咳き込むと夥しい量の血が口から吐き出された。跳ねた血が少年の頬を染める。
 少女は重たそうに寝返りを打つと、少年の胸に顔をうずめた。
「もっと……一緒に、居たかったなぁ……」
 嗚咽の代わりに吐血する。涙は血と混ざり合い、鮮やかな紅となって地面に落ちていく。
 この言葉に、少年も堪えられなかった。透明の雫が頬を伝った。
「最期に、あなたの気持ち……聞かせて……?
「最期だなんて、そんなこと、言う、なよっ……」
 声が詰まる。感情ばかりが昂る。
 受け入れられない。失いたくない。
 自分なんてどうなっても構わない。代償が必要だというなら何でも差し出す。彼女を救う奇跡に手が届くなら何を失ったって構わない。
 だからどうかこの娘を救ってほしい。
 少年の願いを聞き届ける者は存在せず、少女の命の灯火はもう消えそうだった。
「ねぇ、お願い……」



 受け入れるしかないのだ。彼女はもう生きられない。多量の血を流し、複数の臓器を傷つけられ、それで生きていられるほど現実は優しくない。
 最期の願いすら叶えられずに逝ってしまうことは、きっと最大の不幸だ。
 だから少年は告げる。少女を生かしている意志の力を断ち切る言葉を紡ぐ。
「……愛してる……」
 彼女がそれを望んでいるから。
「愛してる。これからも、ずっと」
 精一杯の想いで微笑みかける。少女も笑った。幸せそうに笑った。
 少女の瞳がゆっくりと閉じられる。身体から力が抜け、少年の腕にかかる重みがぐっと大きくなった。
「お、おい……」
 呼びかけても返事はない。身体を揺さぶっても反応はない。
 なぜ彼女が死ななければならなかった。
 なぜ彼女が殺されなければならなかった。
 世界のために彼女を失った。その世界は彼女を拒絶した。
 両手にはまだ、彼女の感触が残っている。
 愛する者を切り裂いた感触が。
「あ、ああ……ああああああああああああああああああああああああああああああっ!
 心を壊すほどの慟哭が、彼方へと響き渡った。
 残ったものは――彼女との誓いと償いの言葉。
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