Before
 わたしに関わらないでください―――導かれるままにゲームをプレイすることになった『渚』。ゲームのクリア条件として、彼の守らなければならないキャラ―――『次代勇者』の少女と、彼は何とか出会うことができた。しかし、彼は困惑した。何故ならその少女は、自らの死を望む、死にたがりの勇者だったのだ―――。
かいり
(ID r9hykKTBRCOCE)
5.とある妖精の過去
死にたがりの勇者と守り人
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 よだももはおっちょこちょいだ。
 
 何をやらせても指を切ったり物を壊したり、「桃華はとにかく触るな!」が合言葉になるほどだ。
 
 そう、今も絶賛その状況だ。雨の日に、学校の校舎から体育館に行く廊下を滑って転んでスカートをぐっしょり濡らした桃華は、授業が始まったにもかかわらずその場に三角座りをして落ち込んでいた。
 
 何も焦ることはなかったのだ。なのに、うっかり、元陸上部だから走るのが癖になっていて——転んだのである。
 
 転んだときに打った膝は青あざになっていた。というか、誰かに見られていなかっただろうか。盛大に転んだのだから、スカートの中も見えていたかもしれない。
 
 そう考えると、気分がさらに落ち込む。もうこのまま授業をサボってしまおうか。
 



 そんなことをぼーっと考えていた桃華に、手が差し出された。
 
「おい、桃華。何してんだよ。探したぞ」
 
 茶髪の癖っ毛を揺らして、幼馴染のひろせじゅんが手を差し出してきていた。
 
 桃華はじっと純を見る。途端に、何だか泣きそうになってきた。
 
「ど、どうした、泣くなよ!? 転んだのか!? どっか痛いのか!?
 
 純は焦って桃華に顔を近づける。
 
 純の顔は、端正でそれが逆に鼻につくぐらいだ。幼い頃から天使のように可愛かった純は、今では立派なイマドキの高校生になっている。
 
 結局、桃華は純に背負ってもらって、保健室に行くことになった。
 
 保健医の診断の結果は単なる打撲だが、もう授業時間もあと少しだからとベッドで寝て行くことになった。
 
「じゃあな、桃華。もう転ぶなよ……って無理か、そりゃ」
 
 憎まれ口を叩いて、純は保健室を出て行った。
 
 ベッドで寝ようとしていると、保健医が一言。
 
「ちょっと出てくるから、ちゃんと寝てなきゃだめだよ」
 
 そう言って、どこかに行ってしまった。言われなくても寝る。そのくらいはできる。
 
 桃華は布団を被って、ボフッと横になる。
 
「勢い良すぎだろ、桃華」
 



 桃華に突然声がかけられた。
 
 周囲を見回すと、隣のベッドに三年生のあらいたいじが寝ていた。短髪で背の高い大樹は、ベッドから足がはみ出していた。
 
「お前もサボり?
 
 違います、と桃華は大樹に青あざ付きの膝を見せた。
 
「あーあ、派手にやったなぁ。いっつもそうだよなぁ、お前。中学でひっでぇ転び方して救急車で運ばれて」
 
 その話はしなくていい。桃華は大樹の口を塞ぐ。
 
 その瞬間、ベッドとベッドの隙間にするりと桃華は落ちた。踏んづけていた上履きで滑ったのだろう。ドシャ、と桃華は床にダイブした。
 
 大樹は焦らない。ケラケラ笑っている。
 
「何だそりゃあ! あっはっは!
 
 ひとしきり大樹は笑った後、やっとのことで肘まで起き上がった桃華に、大樹は手を差し伸べる。
 
「ひー、おかしー。ごめんごめん、立てるか? 悪かった悪かった」
 
 桃華は腹が立ちながらも、大樹の手を取る。
 
 そのまま引っ張り上げられて、ベッドに放り投げられた。
 
「悪かったよ。顔、打たなかったか?
 
 大丈夫です、と桃華は不機嫌に対応した。
 



 ちょうど、六限目の終業のチャイムが鳴る。
 
「おっと、サボりも終わりか。じゃあな、桃華。あんまり走るんじゃないぞ」
 
 上履きを履いて、大樹は保健室から出ていった。
 
 戻ってきた保健医には、何で出かける前より怪我してるの、と桃華は怒られた。
 
 放課後、部活にはもう縁のない桃華は、まっすぐ家に帰る。
 
 皆は元気に野球やサッカー、桃華がやっていた陸上にと、精を出している。
 
 桃華はため息を吐いた。中学時代までやっていた陸上部を辞めるきっかけになったのが、大樹の言っていた救急車事件だったのだ。
 
 そんな桃華を——後ろから、誰かが肩を叩く。
 
 驚いて振り返ると、そこには金髪ピアスのいかにもな不良の、さやたくがいた。実は不良ではない。単にオシャレだと思っているらしい。
 
「ちーっす、桃ちゃん」
 
 拓真は桃華のことを桃ちゃんと呼ぶ。小学生の頃、一緒に登下校した記憶がまだ残っているのだ。
 
 何の用、と桃華が問うと、拓真はこう答えた。
 
「何か鬱ってるっぽいから、桃ちゃん家まで送ろうかなって」
 
 そう言って、拓真は手を差し出す。
 
 桃華が何だろうと思っていると、拓真は桃華の手を引いて歩き出した。
 
 ぎゃああ、と桃華は叫ぶ。



 
「桃ちゃん恥ずかしーとか言わないのなー」
 
 桃華は慌てて、拓真の手を離した。
 
「小さい頃はおてて繋いで帰ってたのになー」
 
 それは小学生の頃だ。
 
「ああそうそう、元気出た?
 
 出たよ、出ましたよ、と桃華は興奮してポカポカと拓真の背中を叩く。
 
「痛くなーい、へへーん」
 
 拓真は子供っぽい。そのまま歩いて別れ道まで何やかやとおちょくられ、拓真は桃華にバイバイ、と言って帰っていった。
 
 夜、桃華は寝る前に、今日一日のことを思い出していた。
 
 純に手を差し伸べられて背負って保健室まで行ったこと。
 
 保健室で大樹に手を差し伸べられたこと。
 
 元気を出せと拓真に手を引っ張られて歩いたこと。
 
 よく考えれば、誰かの好意に世話になりっぱなしだ。
 
 桃華は、明日は素直にありがとうって言おう、と決めて、眠った。
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