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 まず、私は公園の人気の無い場所で服を着替えた。  学生服は一応持っている事にした。 「まずはお金よね、そういえば王都に何でも買い取ってくれるお店がある、て聞いた事あるわ。」  前に使用人に聞いた事がある。  その店を探してみる事にした。  王都の路地裏にある、と聞いた事があるので私は足を棒して探した。  そして、1時間後に発見した。  貧民街にそのお店があった。 「ごめんください……。」  中に入るとカウンターだけとシンプルな構造だ。 「いらっしゃい。」  カウンターには男性がいた。 「あの、買い取りをしていただけないでしょうか?」  私はカバンから宝石類とドレスを取り出した。 「ほぅ、コレはなかなか良さそうな物ですね。すぐに査定しますのでちょっとお待ちください。」  そう言って男性はカウンターの奥にあるカーテンの中に入って行った。  待つ事数分で男性はお金を持って出てきた。 「こちらの金額になりますがよろしいでしょうか?」 「はい、勿論です。あの……。」 「ご心配なさらずに、うちは個人情報は決して口外致しません。貴女みたいな訳ありのお客様も結構来られますので。」  あれ? もしかして私、没落した貴族令嬢だと思われている?  まぁ、そうなる予定だから別に構わない。  私は店員さんにお礼を言って店を後にした。 「そういえばお腹が空いたわね……。」  私は近くの食堂に入った。 「いらっしゃい、何にします?」 「え~と……、日替わり定食で。」 「はい、わかりました。」 (そう言えば、勢いで入ったけどこういうお店来るの初めてなのよね)  家にいる時は専属の料理人が作ってくれた。  これからは自分で料理もしなきゃいけない。 (流れとはいえとんでもない決断しちゃったわね。)  改めて自分の行動力の高さに驚いている。 「はい、日替わり定食。」 「あ、ありがとうございます。」  色々考えている間に料理が出てきた。  はたして口に合うかどうか……。  結論から言えば美味しかった。  家の料理人よりも美味しい。  あっという間に完食してしまった。 (私って庶民は寄りかもしれないわね。)  お金を払ってお店を出た。 (さて、これからどうしようかしら? このまま王都にいてもしょうがないし……、何処か田舎の村に行ってひっそりと暮らすのも悪くないかもしれないわね……。)  とりあえず、王都は早く出よう。  私は着の身着のまま馬車に乗り込みそのまま王都を後にした。  これでもう二度と貴族社会には戻れないけど仕方が無い。
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