フォントをダウンロード中
ページの左右でマウスを左クリックします。
または、 キーボードの左右の矢印キーを入力します。
ページ上で指先を左右になぞると、 前/次ページへ移動します。
メニューはページをタッチすると現れます。
× ヘルプを閉じる
俺、霧雲晴太はもの凄く普通の、サラリーマン、収入も高いとは言えない、顔もとてもイケメンとは程遠い顔立ち。 ただそんな俺には、一つだけ普通じゃないことがある。 それは、大学の時に付き合って、そのまま結婚した、奥さんが、一週間に一度だけ、男の夢を叶えてくれるという、性格を持っていることだ。 今日は週の真ん中の水曜日、いつも通り会社でこき使われ、電車に乗り自分の家に帰ってくる。 「ただいまー」 そう言いながらドアを、開けるとそこには、奥さんが立っていた。 エプロン着て、髪を胸ぐらいまで伸ばしている彼女が、俺の奥さん、霧雲雨沙だ。 「おかえり」 雨沙は毎日、笑顔をそう返事をしてくれる、これが、俺が生きていける一つの要因でもある。 「先お風呂入っちゃって」 「うん、わかった」 いつも通りの会話をしながら、お風呂に入って行く。 お風呂から出てリビングに入って行く。 リビングには、美味しそうな料理が並んでいる。 夜ご飯は毎日、雨沙が手作りしてくれている。 先に机の前に座っていた雨沙が。 「早く食べちゃおうよ」 そう急かしてくるので、急いで席に着く。 その後料理を食べながら、今日会社であった事を話す、これが我が家の日常だ。 ただ一週間に一回だけ、少しだけいつもとは違くなる。 料理を食べ終わり、二人同時に。 「ごちそうさまでした」 いつもならここで、雨沙が食器を片付け始めるのだが、今日は違った。 雨沙が立ち上がり、テレビの前にあるソファの上で正座をし始めたすると、雨沙が喋り出した。 「晴太、こっちきて」 無表情で言ってくる、なんだろうと思いながらも、言われた通りにソファに行き座った。 すると、雨沙が雨沙自身の膝をトントンと叩きながら。 「ここに寝て」 そう言うと、こっちを早くという目で見てくるので、言われた通り雨沙の膝に頭をつける。 「これが今週の?」 雨沙の顔を見ながら質問をする。 「うん! そうだよこれが、今週の男の夢、膝枕!」 笑顔で彼女はそう言った。 そうこれが、自分が毎日生きていける理由の1つ、そして、我が家の一週間に一度だけ起こる変な事。 その原因は雨沙の男の夢を叶えたいという変な性格のせいだ。 ただまぁこちらが不利益になることはないので、そんな変な性格も放置している。 そんな事を考えていると、雨沙が俺の頭を撫でながら。 「今日もお疲れ様、二人の生活のために、毎日毎日お仕事本当にお疲れ様」 雨沙は笑顔でそう言ってくれた。 「こちらこそだよ、毎日会社から帰ると雨沙の笑顔があって、それだけで癒されるのに、毎日美味しい料理まで作ってくれて、まぁ時々だけど、こういうこともしてくれて、ありがとう」 雨沙の顔見ながら、こんなこと言うのは久しぶりだったので、少し恥ずかしかった。 すると雨沙が、俺の耳元に顔を近づけて。 「久しぶりに晴太から、こんなこと聞けて嬉しい! だからこのタイミングで言うね、その内お金が貯まったら、赤ちゃん欲しいな」 耳元でそんな事を言われると思っていなかったので、顔が赤くなってしまう。 思わず、雨沙の膝から頭を退けて、一旦頭を冷やす。 息を整い終わると、雨沙が。 「もう膝枕いいの?」 動揺したのを少し笑っているのだろう、ニヤニヤしながら聞いてきた。 だけどそんな事を気にせずに、俺は。 「もうちょっと」 そう言いながら、雨沙の膝に頭を乗せる。 すると雨沙は。 「もう晴太可愛い!」 そう言いながら、雨沙は顔を近づけて、キスをしてきた。 しばらくすると唇を離し、雨沙は一言。 「晴太好きだよ」 それに俺は素直に。 「俺も好きだよ、雨沙」 一言そう言った。 「はぁー」 帰り道思わずため息が出てしまう。 「今日は失敗いっぱいしちゃったなー、はぁー」 ともあれずっと落ち込んでても、始まらない、頬パンパンと叩く。 家に帰れば、雨沙の笑顔があると思えば! そう思いながら、走って帰宅する。 家のドアを開け。 「ただいまー」 そんな風にいつもどおり挨拶をする、いつもならここで、雨沙が笑顔で。 「おかえり」 と言ってくれるのだが、今日は違った。 髪型をツインテールにして、眼鏡もかけている、雨沙は視力は良いので、多分伊達だ。 「おかえりなんて言いたくないけど、言ってあげる感謝してよね!」 雨沙はこちらから目線を、そらしながら、そんな事を言っている。 何々と思いながら冷静に、考える今週まだ一回もあれ来てないし、あれだなと自分の中で納得する。 続けて雨沙が喋りだす。 「玄関に立ってないで、早くお風呂入っちゃってよね!」 言われた通り、家に上げりすぐさまお風呂に入る。 お風呂に入りながら、今週の男の夢が何なのか、考える、ドSか? いやあれはドSとはまた違う感じだった。 じゃあ単純に、ツンツンしてるだけなのか? でもツンツンしてるだけだと、なんか男の夢って感じがしないけど、まぁ世の中にはそれが好きな人もいるし、今週は、ツンツンかな、自分の中で納得し、お風呂出る。 お風呂を出てリビングに向かうと、今日もまた美味しいそうな料理が並んでいる。 机に座り、食べ始めようとすると、雨沙が喋りだす。 「別に晴太のために作ったわけじゃないんだから!」 この量一人で食べるのか凄いな、まぁならしょうがないコンビニで何か買ってくるか、そう思いながら席を立つ、すると服の裾を引っ張られる。 「どこ行くのよ!」 少し頬を赤くしている気がするが、まぁ気のせいだろう、そう思いながら答える。 「料理、雨沙が一人で食べるって言うから しょうがないコンビニで買ってくるかって思ったんだけど」 そんな風に答えると、雨沙は目線をそらしながら。 「別に晴太のために作ったわけじゃないけど、私1人で食べるなんて言ってないじゃない!」 まぁ確かに、一人で食べるとは言ってなかった、じゃあ食べるかと、手を合わせて。 「いただきます」 食べ始める。 料理を食べ終わり、ソファに座っていると、食器を洗い終わった雨沙が歩いてくる。 「今日の料理どうだった?」 今だに目線は合わしてくれず、ツンツンしている。 ただあれ? と思ったことを口にしてみる。 「あれでも? 俺のために作ったわけじゃないって言ってたけど、それでも感想は聞くの?」 そう聞くと、雨沙の顔は全体を赤らめていた。 「別に晴太のために作ったわけじゃないけど、感想ぐらいは聞いてもいいでしょ!」 まぁそうだね、素直に感想を答える。 「うん、いつもどおりめちゃくちゃ美味しかったよ!」 すると雨沙が小声で何かを喋りだした。 「ありがと」 小声で聞き取れなかったので、聞き返す。 「何? なんて言ったの?」 すると雨沙は体をモジモジさせながら、先ほどよりも少し大きめな声で。 「ありがとって言ったの!」 頬を赤らめながら、まさしく照れているという、のがぴったりはまるぐらいに、照れている。 あれでも今週は、ツンツンなんじゃ? よし1個試してみよう。 俺は、雨沙の肩を掴みながらこう言った。 「雨沙、好きだよ!」 いつもならこの後、私もと返ってくるが今日は違う。 「別に私は、晴太のことなんて好きなんかじゃないんだからね!」 この時俺は気づいた、これはツンツンじゃなくて。 属性の中でも光り輝く、七つの属性の一つ。 ツンデレ! そう気づくと、もっとデレを見たいと思い始めた。 「雨沙、一回、おかえりなさいあなた、って言ってみてくれない?」 すると雨沙は。 「は、はぁなんで私が、晴太のお願い聞いてあげなきゃいけないのよ!」 そっぽを向きながら、そう言ってくる雨沙に俺は、全力でお願いした。 「お願い! 一回でいいから! 俺雨沙にあなたって呼ばれたことないからさ」 この気持ちは本心だ。すると雨沙が。 「別に晴太に頼まれたから、やるとかじゃないからね! 私がちょっと言ってみたいって思っただけなんだから!」 あーデレだーと思いながら雨沙の言葉に耳を傾ける。 「おかえりなさい、あなた」 ありがとうございますと、思わず手を重ねてしまう。 「これで満足?」 雨沙は少し照れている。 「うん、めちゃくちゃ満足! ありがとう、それじゃあ俺もう寝るわ」 そう言いながら寝室に足を、運ぼうとした時、服の裾を引っ張られる、う? という目で雨沙の顔を見る。 「別に私はいいんだけど、晴太がもうちょっと私と喋りたいのかな? と思ってるだろうから、もうちょっとここにいてあげる」 え!? なにこれ可愛い、もうちょっと喋っていたいってことでしょ。 そう思うと、思わずソファに座っている、雨沙に抱きついて。 「可愛い、好き」 そう言いながら、押し倒した。 「そんなの晴太に言われなくてもわかってる!」 これは、可愛いって言われて喜んでるのかな? そのまましばらく、俺が何かを言って、雨沙がツンかデレか、両方か、そんな風な会話していた。 そんな会話が終わり、二人で寝室に向かい、一緒のベッドに入り、寝ようとした時、雨沙が喋りだす。 「晴太、好きだよ」 そう一言言って、寝てしまった、これ以上可愛いデレはこの世にはないと、感じた瞬間だった
1
15
シリーズ一覧
感想を送る
作品を紹介
ブックマーク
しおりを挟む
作品情報
使い方
登録が完了しました!
確認事項
戻る
実行