フォントをダウンロード中
ページの左右でマウスを左クリックします。
または、 キーボードの左右の矢印キーを入力します。
ページ上で指先を左右になぞると、 前/次ページへ移動します。
メニューはページをタッチすると現れます。
× ヘルプを閉じる
 俺は高2のクリスマスの日、幼馴染の月に告白した、月は多少照れながらも「いいよ」と返事をしてくれた。  そんな彼女との初デートが初詣だ。  俺は家が隣にある月の家の前で寒い中、月が家から出るのを待っている。  すると月の家のドアが開き、人が歩いてくる音が聞こえてくる。  少しの間そのままの位置で、立っていると月の声が聞こえた。 「おはよー」  俺もとっさに返す。 「おはよ」  挨拶を交わしながら俺は、月の見た目を凝視した。  月は髪型を、耳の高さぐらいに団子状にまとめて髪が垂れないようにしている。  月も私服で来るものとばかり思っていたので、俺はいつものように普通の私服で来たのだが、月は袴だった。  袴姿の月を見た俺は、ポケットからスマホ取り出し、一枚パシャリと写真をとった。  その後月の表情を見てみると、怒っていた、ものすごく怒っていた。  月は俺のスマホを奪おうと腕を伸ばしてくるが、俺はひょいとかわし後ろに下がっていく。  すると月は怒っていた表情を、照れに変えて喋り出した。 「その写真持っといてもいいけど、絶対誰にも見せないでね! あと変なことにも使わないで!」  俺は素直に「はーい」と返事をして、神社に行くために歩きだす。  神社に向かう道中で俺は、疑問に思っていたことを月に質問する。 「なぁー月なんで袴?」  すると月はこちらを睨みながらも、少し照れが入ってるのだろう顔を赤くしている。 「なんでって、中2の時あんたが」 「俺彼女との初、初詣は俺と彼女どっちも袴着て行きたいんだ」 「って言ってたから!」  俺は頭をひねって思い出そうとしたが、全く思い出せない。 「ホントに俺そんなこと言った? それに言ってたとして月、よく覚えてるね」  すると月は一言。 「バカーーーーーー!」  とだけ言って早歩きで先に進んでいってしまった。  月に謝り倒しなんとか許してもらえた頃に、神社に到着した。  あまり大きくはない神社だが、昔から月と一緒に来ていた思いでの神社なので、初詣はここにした。  石階段を登り鳥居を潜り、賽銭箱にお金を入れ、参拝をする。  俺はもっと月と一緒にいれますようにとお願いした。  月の参拝も終わり、この後はと悩んでいると。 「おみくじ引きに行こ、おみくじ」  そう言いながら月は俺の腕を引っ張っていく。  おみくじを順番に引き終え、せーので見せ合う。 「はいせーの」  なんと見事に2人とも大吉だった、そして1番重要な恋愛の部分を見てみると、長ったらしく書いてある文に1つ気になる1文を見つけ、月に報告しようと月の方向を向くと。  月はなにかを言いたげにこちらを見ていた、俺が何? と視線を送ると月が持っていたおみくじの紙を渡され、月は恋愛の部分に指を指した。  俺はなにか見覚えのある文を読んでいく、すると違和感に気がついた。  俺は自分のおみくじと月のおみくじを見比べていると俺は思わず。 「スゲー」  と言葉に出してしまった。  なにがと見てくる月に俺は両方のおみくじの恋愛の部分を指を指す。  すると月もすぐに気づいたようだ。  そう俺と月のおみくじの恋愛が全く同じ文だった。  すると月は恋愛のもっと細いところを指差している。  俺はその1文に眼を通す。  その1文は俺が気になっていた1文と同じ文だった。  内容は、あなた達2人はこれからもっと発展するでしょう。  という内容だった。  俺は月と顔を合わせ。 「もっとってねー?」 「そうだよね」  そんなことを言いながら俺たち2人は2人して、顔を真っ赤にしながら神社を後にする。  神社からの帰り道、俺は気になっていたもう1つを月に質問した。 「月は何をお願いしたの?」 「聞きたい?」 「うん」 「私がお願いしたのはね」  そう言いながら月は俺の手に月の手を被せてきた。 「私がお願いしたのはね、もっと正義と一緒にいられますようにってお願いしたよ」  それを聞いて俺は、月が俺のお願いを聞いてくるまでは、俺自身の願いは言わないでおこうと決めた。  なぜならそっちのほうが面白くなりそうだったからだ。  私、横島 梨那は今、桜の木の下で好きな男の子に告白をしています。 「大宮 優作くん、私あなたのことが好きです!」  人生での初めての告白、もし失敗してもいい思い出になるだろうとこの時の私は考えていた。  この後の優作の言葉を聞くまでは。 「僕女なんだけど」  その言葉を聞いて私は今までの人生で一番大きな声で叫んだ。 「えーーーーーーーーーー!」  まさかまさか冗談でしょという顔で、優作の顔をみると「ホントです」と返ってきた。  まてまてと深呼吸をして自分を落ち着かせる、「スーハースーハー」一つ一つ噛み砕いていこう。 「名前は? 絶対男の名前だよね」  すると優作はあーそれはですねという表情で喋りだした。 「僕が生まれる前に両親が僕の名前を決める際に、あみだくじで決めようということになったらしくてですね。でそのあみだくじに両親がふざけて優作を入れてみたところ見事的中しちゃったんですよ」  優作は笑いながら話してくれたが、普通にひどいことじゃない!? と自分の中でツッコミを入れて、次の気になっていたことを聞いていく。 「制服はなんで男子用着てるの?」  するとまたもや優作はそれはですねーという表情で喋りだした。 「制服は兄のお下がりなんですよ、兄この高校の卒業生なんで」  なにそれ都合良すぎでは! などとまたもや自分の中でツッコミを入れて、最後に気になっていたことを聞いていく。 「一人称の僕っていうのは?」  すると優作はまたもやまたもや、それはですねーという表情で喋りだした。 「僕の家男ばっかりで、お母さん家を出て行っちゃったんで、お父さんとお兄ちゃんだけなんで自然と男っぽくなっちゃったんですよ」  なにそれ可哀想すぎでは! とまたもやまたもや自分の中でツッコミを入れていく。  全て聞きたいことを聞き終えた私は真剣な表情で優作の顔を見ながら喋りだす。 「それでも私はあなたが好きです!」  ただ普通に思いを伝えた、たとえ女の子だとしても気持ちは変わらない、そんなことを考えながら言葉にした。  私は優作の返事を待つ。  すると今回の優作の表情は、先ほどまであったふざけた表情はなくなり、もの凄く真剣な表情に変わっていた。 「その、告白ありがとうございます、でもごめんなさい」  その言葉を聞いて私の気持ちはジェットコースターのように急激に降っていった、その後に続いた優作の言葉で、降っていったジェットコースターはもう一度勢い登り始めた。 「男としては無理ですけど、女としてでいいならよろしくお願いします!」  優作はこちらに片手を伸ばしていた、私はそれに気づくとすぐさまのその手を掴み、返事をした。 「もちろんもちろん、こちらこそよろしくお願いします」 「ふふ」 「はは」  気づくと桜の木の下で私と優作は二人で微笑んでいた。  それから数日が経った日私はその日のことを友達に話をした。 「私、男の子に告白したの⋯⋯その人女の人だったの」  友人は「マジで」と笑っていたが、その子は今では立派な私の彼女だ。
1
15
シリーズ一覧
感想を送る
作品を紹介
ブックマーク
しおりを挟む
作品情報
使い方
登録が完了しました!
確認事項
戻る
実行