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- 第一話 酒場peace - 悪鬼―。それは罪を犯したものに宿る鬼。外見は普通の人間と変わらない。弱点は首、首を隠している悪鬼もいる。これは悪鬼を宿した六人の男達のお話… ここはアンラ帝国の都会と呼ばれるミエリドラ地区。 毎日人が溢れるほどに賑わっている。そんな中、しんと静まり返った暗い路地裏がある。そこを進めばぽつんと一軒だけ明るい酒場があった。 そこは酒場「peace」と呼ばれる場所。人で溢れているところと同じぐらいの賑わいようだった。中では悪鬼を宿した者達が昼間から酒を飲んで騒いでいる。うるさく騒いでいる場所から一番奥のテーブルに五人組の男達がしんみりと酒を楽しみながらだべっていた。 「やっぱ昼間の酒はうまいな!おまえらは飲めないんだったな、オレンジジュースで我慢してな」 プパーと酒を思い切り飲み干し、酒が飲めない僕、ルーカスとライルを軽く馬鹿にしてくるこいつはダーマンという男。この五人のなかで一番うるさいと言っても過言ではない。僕も負けてないかも。 僕はダーマンの言葉に腹が立って頬をムスッと膨らました。一方もう一人、酒が飲めないライルはというと、僕の隣でグーグーと寝ている。相変わらずのマイペースっぷりに呆れて苦笑いする僕の前に座っている彼はバレストリという男。温厚な性格でザ・いい人というべき人だ。バレストリの隣に座ってダンディに酒を飲んでいる彼はデュート。冷静沈着で何事にも動じない何してもイケメンである。 これが僕達の日常。これが僕達の普通というものだった。ただあることを境にこの日常を壊されてしまうのであった。 ある日派手な男女しかいないpeaceには珍しい来客があった。ここには場違いでしかない質素で人形のような美人の女性がやってきた。あまりにも珍しい来客にうるさく賑わっていた酒場は一瞬でしんと静まりその女性を舐めるように見ていた。僕達も驚いていたところ、女性と目が合いドキリとした。女性は僕達を見てまっすぐこちらにやってきた。まるで僕達を探していたかのように。 「あなたのような美人がここにどのような要件で?」 低い声でデュートが尋ねる。その言い方は女性の扱いに慣れているようで少しかっこいいと思ってしまった。視線が女性に集められる。 「私はソフィア・マーゴットと言います。…..実はあなた方に頼みたいことがありまして」 女性は名を名乗り少しの間を置いてゆっくりと話し始めた。その頼みとやらは予想もつかないが眉を下げながら言ってくるもので困っているように見えた。僕はこういうの断れないタチだからここはみんなに任せることにしよう。勝手に頼みを飲むとデュートのゲンコツが来そうだから。 しばらく様子を伺っているとソフィアさんは封筒をカバンから取り出しテーブルに置いた。封筒の中身は形や厚さでなんとなく分かっていた。おそらくお金だろう。この厚さからして相当な額が入ってる。 「それ受けます!」 僕とダーマンが全く同じタイミングで発した。多分僕と同じでそのお金に目が眩んだんだと思う。 「待って、まずは内容を聞かないと」 バレストリが焦ったように僕達を止めて一人ずつ座らせた。ソフィアさんは苦笑いをしていた。だがしかしさっきから殺気を感じる視線があった。その視線が僕達に寄せられているのがすごくわかる。恐る恐る殺気を感じる方をちらりと見るとやはりデュートだった。デュートはお金とかに厳しいから簡単に受け取ろうとした僕達を怒っているんだ。殺気を出しながら。後でダーマンと僕は殺される未来が目に見えていた。その雰囲気を感じ取ったのかソフィアさんは困った顔をしていた。話をしてもいいですかと一言添えてから一音一音はっきりと言葉を発していった。 To be next scene…
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