▲ 上へ戻る
運営へ連絡
ちょっとだけ切ない短編集
全 32 章
著: 北きつね
1
嘘と裏切り
彼と彼女の関係は、不誠実な事実の上に成り立っている。彼女はその事実から目を背け続けていた。彼は、そんな彼女を知りながら、来ることがない未来を彼女に聞かせていた。彼女は、彼を信じていると言っていた彼は、彼女に信じてくれと言っていた彼女はそんな彼を愛した。彼は不誠実に彼女を愛していると言った。僕は、彼も彼女も理解する事ができなかった。だれにも話していない僕だけが
読了時間
37 分
この章を読む
2
見えない手
僕の住んでいる町では不思議な儀式が残されている。古くから伝わる儀式には、いろいろな噂がある。大人たちは、今年は何かが違ったという。あとからならいくらでも言えることだ。今日、僕はその儀式を受ける子供の一人だ。何のことはない。海に飛び込んで、船の下を潜ってまた船に上るだけの事だ。本当に…・それだけのはずだった。
読了時間
32 分
この章を読む
3
笑えない話
仕事熱心な人が死んでしまったら、会社はそのパソコンをどうするのでしょうか?パソコンの中には大事な資料が残されています。途中だった仕事があるかもしれません。夜中に起動するパソコンが近くにありませんか?
読了時間
20 分
この章を読む
4
消えない絆
僕の隣には、君がいる。君だけいれば僕は何もいらなかった。僕は、僕の不注意で君をなくしてしまう。でも、僕には見える。君につながった手が…。不思議な絆で結ばれた男女。お互いがいれば、他には何もいらないと思っていた。それが間違いであったことに気がつくことがない。
読了時間
20 分
この章を読む
5
消された証
お互いの印が消える日。それは、お互いが認めてしまった日でもある…。俺は、消防士をしている。よくある話だが、この職業をしていると、"バカ"に遭遇する事が多い。今日も、高校生の"ガキ"が、公園で花火をしていると連絡が入った。"警察に言えよ"とも思うが、公園の遊具が燃えていると言われたら、緊急出動しなければならない。
読了時間
36 分
この章を読む
6
感じた重さ
僕のすべてだった…それを奪った奴らを許すことなぞできるわけがない。僕は、あいつらを見つけ出して復讐すると誓った。でも、僕には力がない。僕を…違うな、僕のすべてだった…彼女を大切にしてくれた人がいる。僕は願った。僕のすべてを…。僕は、今日彼女の所に行く、最後にあの人に会えたら良かったのだけど、叶わないのだろう…。でも、いい…あの人が幸せそうにし
読了時間
35 分
この章を読む
7
近くて遠い50cm
彼女との距離50cm。この距離がもどかしい僕は、20歳になる大学生だ。バイトに明け暮れていた。そのバイト先に、彼女が来た。最初みた時から、心を奪われていたのだろうか?いつから、僕は、彼女のことを目で追っていたのだろう。この気持ちは隠さなければならない、僕だけの秘密なのだ。淡い恋心。そんな言葉で表す事が出来るのは過ぎ去った恋だけ、現在進行形の恋心には、昨日よりも今日、今
読了時間
29 分
この章を読む
8
雨の日
誰でも子供の時に、雨の中で遊んだ記憶があるだろう。僕の、雨の中での記憶は、彼女と密接に結びついてしまっている。僕は、雨の中で、彼女を見た。僕は、彼女に一目ぼれしてしまったのだ。それがどんな結末になるのか…考えもしないで…。だから、僕は雨が嫌いだ。
読了時間
27 分
この章を読む
9
取られる事の無いコール
指が覚えてしまったコールナンバー。でも、今日も貴方は出てくれない私は、あなたを愛していた。あなたは、私を愛してくれていた。でも、もうあなたを感じることができない。話すことも、触ることも、できなくなってしまったのですよね。"さよなら"私はこの言葉をあなたに使う。それは、あなたとの約束だから…。
読了時間
18 分
この章を読む
10
夢で終わらない
私は今日も同じ夢を見る。白い部屋の夢だ。夢を夢だと認識して、夢で終わらないようにする。私に残された唯一の方法私が私でいられる場所。私が望んだ事が実現できる部屋。白い部屋から出る時には、赤く、赤く部屋が染まる。私は、今日まだ目が覚めていないのだろう。
読了時間
23 分
この章を読む
11
写らない
彼女は、決まった時間に表れて、決まった場所で、決まった方向をカメラに収める。それが、彼女の日課のようだ。僕は知ってしまった。知らなければよかったと思う。僕は、彼女になんて声をかければいいのだろう?
読了時間
8 分
この章を読む
12
あの日見た空
私は上司を尊敬していた。そんな上司が最後に見た空はどんな色だったのだろう私はシステム屋だ今の部署に配属されるまでは、システムエンジニアの肩書を貰っていたが、それがすごく恥ずかしい。上司は、尊敬できる人だ。私は、自宅謹慎中を会社からいわれている。別になにか不祥事が有ったわけではない…はずだ、新聞に載ったから不祥事に鳴ってしまうのかもしれないが…。私は、尊敬する
読了時間
29 分
この章を読む
13
忘れられた絵本
街の図書館が今日で閉館になってしまう。最後の日は、残っている本を好きなだけ持って帰る事ができる。私は最後に借りる本を探すために、図書館に向かう。私が見つけた一冊の絵本。なぜかすごく懐かしい。破かれて、汚れている絵本。この一冊の本が、私が借りる最後の一冊にした。絵本に呼ばれたのか?わからない。でも、この絵本は、私に掛け替えのない物を思い出させてくれた。
読了時間
27 分
この章を読む
14
青い鳥を待つ人
私はIT企業に勤める人間だ。大きくもないが、小さくもない中堅どころの会社だ。ここには、不思議な部署がある。部署の正式名称は誰も知らない。BBと呼ばれている。ブルーバードの事だと教えられた。研修上がりの新人は配属されることがない部署。部長は決まった時間に出社する、心が壊れてしまった人たちが最後に行くつく部署。会社に存在してはならない部署だか、事実存在が認められている。部長以外は、
読了時間
27 分
この章を読む
15
白い天井
私が被害者だから、私が被害者になったから、私が悪いの?両親と祖父母と弟を理不尽に奪われた彼女が時間をかけてたどり着いた答え。その答えを確認するために、行動を開始する。自問自答を繰り返しながら、答えを見つける。被害者を襲う数々の理不尽。父親の会社を奪われ、学校から追われて、そして、住んでいた所までもが狂人によって荒らされる。彼女が唯一覚えていた白い天井。それが最後に残された記
読了時間
24 分
この章を読む
16
背中に感じたぬくもり
夫と娘を殺されて、心が壊れてしまった娘。娘の心を壊して、娘の旦那と孫娘を殺した犯人を許すことができない。儂と妻の楽しみを、楽しみにしていたぬくもりを奪った犯人が許せない。警察は何もしてくれない。犯人を捕まえる事もできない。儂と妻が娘にしてやれる事が何かあるのだろうか?心が壊れた娘の願いを叶えることが出来るのだろうか?
読了時間
26 分
この章を読む
17
新しい絆、新しい傷
ママから貰った古い傷が、新しい絆をくれた。僕は、自殺したわけでも無いのに、左手首に傷がある。この傷は、ママが僕を守ってくれた傷だ。ママとパパは、僕を守って死んでしまった。祖父母にそう教えられた。もうすぐ高校も卒業だ。僕は、進路で悩んでいる。やりたい事が見つからない。大学に惰性で進んでもいいかもしれないが、お金があるかわからない。それなら、このままバイトじゃなくて就職してもいいか
読了時間
31 分
この章を読む
18
大事な事は奴らが教えてくれる
俺が知りたいことは誰も教えてくれない。俺が知りたいことは、俺が何者だとう事だけ俺の日常は幽霊との会話で成り立っている。聞きたくもない話を沢山聞かされる毎日。そんな生活にも慣れてきた。俺はいつから奴らの事が見えて、奴らの話が聞ける?俺は、どうして子供の時の記憶がない?
読了時間
29 分
この章を読む
19
初めての手料理はしょっぱかった
2月14日。幼馴染の初めての手料理は塩味のチョコレートだった。俺には、弟が居た。弟は、いじめを苦にした自殺だ。両親も、車の事故で死んでしまった。でも、俺は、祖父母と幼馴染に支えられて、死のうとも復讐しようとも思わないで生活ができている。充実した日々を過ごしている。基本禁止されていたバイトも、事情を説明sたら、朝の1時間と夕方の2時間は許してもらえた。中学でやっていた部活も続
読了時間
31 分
この章を読む
20
精神融解
犯罪被害家族の私と、犯罪被害者の私。二人の私が精神が溶け合って、私になる。よくある話だと思う。ただそれだけに、よくあってはならない話でもある。
読了時間
21 分
この章を読む
21
神社と僕たち
僕たちのお返し
神社にお参りをして、願い事がかなったら、お礼ではなく、お返しをしなさい。祖父からそう教えられていた。小さな港町。4人の幼馴染は、神社で写生をした。神社に金賞が取れた事の報告とお返しをする為に神社を訪れた。4人は大人になって、それぞれが結婚していた。そして…
読了時間
34 分
この章を読む
22
白いフクロウ
御使い
最後の時を迎える少女。最後に、少女は何を望むのだろうか?終末医療を行う病院。彼の使者として、フクロウが彼女のところに来る。毎夜繰り返させる出来事は、痛み止めにうなされた彼女の夢なのか、それとも、フクロウが見せている幻惑なのか?彼女は最後に向けて、日々を戦っている。
読了時間
17 分
この章を読む
23
二番目の愛情
戸惑いの告白
俺は父と母と血がつながっていない。その事を知らない事になっている。俺は明日、父と母と一緒に住んでいた家から出る。この家では、長男となっているが、俺は二番目に愛情を注がれるべき対象なのかもしれない。もしかしたら、愛情を受けることもおかしいのかも知れない。俺は、本当の両親の事を知らない。知りたいとも思ったことはない。たとえ、弟が産まれて、二番目の愛
読了時間
17 分
この章を読む
24
隣の料理人
食事のスパイスは勘違い?
料理ができない男女。もっぱら食事のスパイスは隣からの匂いだった。隣からの料理の匂いが気になってしまう。古いアパートでの日常。仕事から帰って来て、自分は疲れて、弁当やカップ麺を食べているのに、隣からは毎日いい匂いがしてくる。これが拷問じゃなくて、何を拷問というのだろうか?料理ができない二人は、お互いの事を勘違いしている事を知らない。
読了時間
17 分
この章を読む
25
紙とペンと復讐
復讐を誓った男の行動
男は毎日、紙のペンでメモを取るいじめられて自殺した娘。自殺した娘の後を追った妻。男は、毎日の仕事を続けている。毎日同じことを繰り返している男は、心の中で決めていることがあった。
読了時間
17 分
この章を読む
26
君と決めたルール
僕がルールを破る時
僕と君はルールで繋がっている。僕が長い長い旅路の先に、君にたどり着く時に、君はルールを破った僕を怒るだろうか?高校一年生からはず待った二人だけの決めごと。沢山のルールを決めて、二人だけの世界を築き上げていく。二人は二人のルールで、二人だけの世界を作った。二人だけにしかわからないルールかも知れない。でも、二人には、ルールが全てだった
読了時間
17 分
この章を読む
27
残された3分
冷めてしまった紅茶
最後に交わした言葉はインターホン越しの3分間だった幼馴染の二人中学の卒業式で、恋人になった。高校での付き合いを終えて、大学生活がスタートした。地方から都会に引っ越して、隣に住む二人。紅茶が冷めない距離に居る二人の、最後の3分間は突然やってきた。
読了時間
17 分
この章を読む
28
残された記憶
何気ない日々
今日の最悪な目覚めが明日も明後日も続くだろう最悪な目覚め。俺が毎朝感じている事だ。ゆっくり寝かせてくれないのもかと思っても無理なようだ。妹が起こしに来る。母親の声で起こされる。幼馴染が朝から俺に説教を始める。俺が悪いのは解るけど、朝くらいゆっくりさせてくれよ。最高の目覚めとは言わないけど、最良の気持ちがいい目覚めが欲しい。
読了時間
17 分
この章を読む
29
3年目の出来事
3周年のチラシ
何気なく挟まれていた、3周年を知らせるチラシ。そこから物語が始まる男子高校生が1人で住むマンションは、セキュリティがしっかりしている。そんなしっかりとしたセキュリティの部屋のドアに、チラシが挟まれていた。チラシを受け取るだけの資格は十分に持っていた。男子高校生は、両親を殺した者たちに復讐するのだろうか?
読了時間
17 分
この章を読む
30
最高のおめでとう
一番欲しい言葉
高校受験の前にすれ違ってしまった幼馴染。悲しそうな顔が忘れられない。高校受験の前に、幼馴染からの誘いを少しイラッとした気持ちのまま断ってしまった。すれ違いなのか、それとも、相手の事を考える余裕さえもなくなってしまっていた。僕は、高校に受かって、自分がやりたいと思っている勉強をする。そのためにも、しっかりと勉強して、絶対に希望する科に合格しなければならない。でも、
読了時間
17 分
この章を読む
31
止まってしまった時計
動き出す時間
病院の救急口。そこで、1人の女性が時計を握りしめて座っている。事件に巻き込まれた家族の手術を待っている。そこに、犯人逮捕の一報が入る。犯人は、捕まる時に、割腹自殺を図った。そして、女性が待っている病院に運ばれてくる。女性は閉まっている売店に足を向ける。そして、運ばれてくる犯人。交差する時間。止まった時計が動き出す時、
読了時間
33 分
この章を読む
32
残された赤
赤い視界
赤く染まった視界は、男から全てを奪った人間の姿しか見えないのか?男は、全てを奪われた日を忘れない。左目の視界が赤く染まってしまった日。全てを諦めて、全てを求めた日。男は持てる知識を使って行動する。---君が俺の所から旅立って、もう23年が経っているよ。でも、やっと、やっと、やっと、俺は君の所に行ける。でも、俺はもう40を超えて、50に近
読了時間
31 分
この章を読む
登録が完了しました!
確認事項
戻る
実行